地震国の日本で暮らしているかぎり、住宅の購入を考えるうえで気になるのは、建物の耐震性ではないでしょうか。新築の住宅は、震度7クラスの大地震を想定している「新耐震基準」に基づいて建てられます。建物の倒壊を防ぐことを目的としていて、損傷は仕方がないという考えです。つまり、建物がつぶれることはないので、住んでいる人の命を守ることができるのです。耐震性の高い建物をつくるポイントは、強固な地盤、その地盤に合わせた基礎、そして耐力壁(横方向からくる力を支える壁)や柱を、金物で固定して地震の揺れに抵抗する耐震構造です。建築予算にも限界があるので、いつ地震が起きても不思議ではない反面、いつ起きるかわからない地震対策だけにコストをかけすぎるのも大変なことです。地震の被害を最小限に抑えられ、かつ大切な家族が安心・安全に暮らしていける住宅を購入するため、信頼できる建築専門家や職人さんに相談してみてはいかがでしょうか。