住宅ローンの事前審査に落ちないためには

注文住宅や新築を購入するとき、一括で購入できるという人はほとんどいないでしょう。多くの人は、住宅ローンを組むことになります。3000万円の家を購入するとして、半分の1500万円を頭金に入れて、1500万円のローンを組むというようにすれば、審査に落ちる可能性はかなり低いです。不動産を担保に入れるので、銀行のリスクはほとんどないからです。しかし、実際には頭金は1割~2割くらいを用意するので精一杯という人が多いです。中には、頭金ゼロでローンを組みたいという人もいます。頭金ゼロでローンを組むためには、よほど属性が良くないと難しいでしょう。大企業もしくは優良企業に勤めていて、正社員として働いており、勤続年数3年以上、年収もそこそこという人でないと、頭金ゼロの審査には通らないかもしれません。ここでは、頭金を1割程度は用意できるということを前提にして、事前審査に通るためのポイントを解説します。

住宅ローンの事前審査では、本審査とほとんど同じ審査がされるようです。事前審査では、保証会社が行う本審査に通過するかどうかを見るためのものなので、本審査と同じくらい厳しいチェックを行わないと意味がありません。しかし、基本的には申込者が申請した内容を元に審査が行われます。そのため、嘘の申告をすると事前審査には通ってしまうが、本審査には通らないということが起こり得ます。正確な情報を申告することが重要です。

重要になるポイントは、年収、勤務形態、勤続年数などの返済能力です。返済能力が十分あっても、個人信用情報が原因で審査落ちすることもあるので、気をつけておきましょう。住宅ローンくらいの厳しい審査になると、個人信用情報に傷がないことが前提です。すなわち、クレジットカードやローンなどで1度も延滞をしていないということが条件です。過去1年で延滞がなければOKというところもあるので、かなり昔に延滞をしている場合には影響しないこともあります。個人信用情報機関に情報照会をしておくと確実です。

当然ですが、いくら年収が高くてもたくさんの借金を抱えている人は住宅ローン審査に通ることは難しいです。住宅ローンの審査に申し込みをしようというときに消費者金融から借りているという人はあまりいないと思われますが、なるべく他社からのローンは完済をしておきましょう。自動車ローンについては影響しないこともありますが、年収に対して負担が大きい場合には影響することもあります。